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見どころ

灯台

シーカヤックで沿岸を漕行する時、地図で灯台をきちんとチェックしながら現在地を確認します。
灯台の多くは岬の先端にあり、その岬を越えて景色が一変する時の感激はひとしおです。
そして海の様子が灯台(岬)を境に、一転することがたたあってほっとしたり慌てたり。
対馬には沿岸灯台が23基、防波堤灯台が28基と実にたくさんの灯台があります。
陸路ではアプローチが難しくてもシーカヤックならば容易に見ることができます。
それでも灯台までたどり着くのは、なかなか容易ではありません。
このコーナーは沿岸灯台、最南端の神埼から時計回りで外海を、そして浅茅湾の順で紹介します。

神埼灯台・1894年点灯
神埼灯台・1894年点灯
対馬最南端の灯台で対馬最初の洋式灯台。神崎先端は潮流が速く、悪天候のときは要注意。この付近は断崖や洞窟など見どころたっぷりです。
豆酘埼灯台・1909年点灯
豆酘埼灯台・1909年点灯
岬の先の方は潮流が速く、先端から岩礁や暗礁が長く伸びています。ここから南南西1,200mにあるミョー瀬標柱(旧灯台)を照らす照射灯もあります。
郷埼灯台・1960年点灯
郷埼灯台・1960年点灯
浅茅湾の西の出入り口・大口の南側に位置。第二次世界大戦時の砲台跡があり、手前に見えるトーチカが不思議な雰囲気を醸し出しています。灯台には向こうの浅茅湾側にある浜から上がることができます。
棹埼灯台・1967年点灯
棹埼灯台・1967年点灯
岬の北側は潮流が東西に流れ、北からの風が強い時は特に要注意です。灯台には”ヤマネコセンター”横からの車道からアプローチ。韓国まで50km。好天のときは釜山の街がくっきりと見えます。
三島灯台・ 1894年点灯
三島灯台・ 1894年点灯
対馬最北端の灯台で対馬で最初の洋式灯台。この辺りは潮流が速く諸瀬があり難所です。1703年にこの付近で朝鮮からの使節船が座礁・遭難し乗組員全員(112名)が亡くなっています。
沖椎根島灯台・1977年点灯
沖椎根島灯台・1977年点灯
豊漁港の東側の長崎から北1kmに位置。対馬北端の久ノ下崎から戸ノ崎までの7km間は岩礁が続き北~東の風が強い時は大荒れとなります。この時は島の沖合を通った方がまだ無難です。
対馬長崎鼻灯台・1964年点灯
対馬長崎鼻灯台・1964年点灯
東海岸で対馬の真ん中あたりに位置する。灯台直下から幅85m、長さ170mの岩層が海面ぎりぎりに北東の方向に走っていて、鬼の洗濯岩と呼ばれています。灯台までの道は未整備です。
芋埼灯台・1977年点灯
芋埼灯台・1977年点灯
対馬カヤックスのある箕形から真北へ4kmの所にあり、時間の余裕があれば1日コースで行ってます。1861年にロシアの軍艦が停泊し半年間占拠したのはこの付近で、芋崎浜にはその当時の井戸が残っています。
万関瀬戸東口灯台・1966年点灯
万関瀬戸東口灯台・1966年点灯
船舶が万関瀬戸を東側から通過する場合、この灯台を船首目標にして東口に接近してきます。それから東口から西口を見通してから船との中央側に向けて進んできます。シーカヤックはその航路に入らないように留意します。
万関瀬戸西口灯台・1966年点灯
万関瀬戸西口灯台・1966年点灯
船舶が万関瀬戸を西側から通過する場合、瀬戸を見通してから入ることができないのでこの灯台の手前を大きく回り込んで西口に入ってきます。シーカヤックは東航または西航の船を認識したら、停止しその通過を待たねばなりません。

シーカヤックから眺める人工的な構造物のなかで好きなものは橋です。
海にかかる橋はそのスパンや水深などによりさまざまな構造や形があって見て楽しいものです。
対馬には本島以外に5つの有人島(うち赤島と泊島は埋め立てにより陸続き)は
海上自衛隊の基地である海栗島を除くとすべて橋で繋がっています。
属島に架かる3つの橋と浅茅湾から東海岸への水路に架かるふたつの橋をご紹介します。

万関橋・1996年架設(3代目)
万関橋・1996年架設(3代目)
初代は、日露戦争に備えて1990年に掘削した水路(万関瀬戸)に架けられました。スパン210mのローゼ橋で、海面からの高さ25.5m。浅茅湾と三浦湾(東海岸)を結ぶ幅40mの万関瀬戸は最速時5~6ノットの潮流が流れ、大型の船舶も運航していますから出入りは要注意です。橋の上からの眺望が素晴らしく、人気スポットです。
大船越橋・1970年架設
大船越橋・1970年架設
江戸時代の1672年に対馬藩の事業として掘削された水路に架かるトラス橋(長さ45m)です。大船越の水路の開通により浅茅湾と東海岸が繋がり、対馬西海岸と東海岸間の交通が飛躍的に向上しました。万関瀬戸と同程度に潮流が流れ、最小幅15mと狭いなか漁船の通行量が多いところです。
住吉橋・2004年架設(2代目)
住吉橋・2004年架設(2代目)
美津島町鴨居瀬地区と沖島を結ぶ下部アーチ橋で、初代目は1971年に架設。橋の南側に住吉神社が鎮座し、橋が架かっている所を住吉瀬戸といいます。この瀬戸には紫色の藻が生息し、紫瀬戸という別称があります。
赤島大橋・1980年架設
赤島大橋・1980年架設
沖島と赤島間の小瀬戸を結ぶローゼ橋(長さ80m)。天気のよい日に橋から眺める海面はエメラルドグリーンに輝き、おすすめのビューサイトです。赤島の西側に八点島・中ノ島・本ノ島の無人島や無人の浜があり憩いの空間です。
浅茅パールブリッジ・1994年架設
浅茅パールブリッジ・1994年架設
美津島町玉調地区と島山島を結ぶ下部アーチ橋です。内浅茅湾と濃部浅茅湾を結ぶ細長い水路・狭瀬戸(せばせと)に架かっています。橋の名は、全国でも有数の真珠の名産地・浅茅湾に由来しています。狭瀬戸はゲンカイツツジ(3月開花)の名所です。

奇岩

海面からにょきっと立つ岩には千差万別の姿かたちがあり、表情もいろいろです。
名前が付いているものは、やはりよく目立っていますが、名無しでも、かっこよくてユニークなのがけっこうあります。
奇岩を巡るツーリング。シーカヤックならではの楽しみのひとつです。
※2万5千分の1の地図に名前のない岩は、勝手ながら仮称をつけました。

ゴリラ岩(豊玉町綱島)
ゴリラ岩(豊玉町綱島)
名前の由来は見てのとおりです。朝鮮海峡に沈む夕日の名勝地です。
沖ノ瀬(上県町女漣)
沖ノ瀬(上県町女漣)
女連から海岸沿いに徒歩でアプローチできます。峰のギザギザがあり、まるで剣竜みたいです。
ガメラ岩(仮称)(上県町女漣)
ガメラ岩(仮称)(上県町女漣)
女連の沖ノ瀬の付近。怪獣映画の人気者に似てるでしょう。
立石 (上県町西津屋)
立石 (上県町西津屋)
立岩や立石といった名前は日本中にありますね。この方向から見ると、イグアナやカエルに似ているような・・・。
漣痕岩(仮称)(上県町西津屋)
漣痕岩(仮称)(上県町西津屋)
ご存じ対馬市の天然記念物・西津屋の漣痕です。遠い昔に海底から現れたものです。
ミサゴ岩(仮称)(上対馬町三宇田)
ミサゴ岩(仮称)(上対馬町三宇田)
てっぺんにミサゴの巣があり、知る人ぞ知る岩です。
綱掛岩(仮称)(美津島町大船越)
綱掛岩(仮称)(美津島町大船越)
実際はこの巨岩も含めて綱掛崎というようです。右手が陸から離れていたら巨大な夫婦岩となるでしょう。
傘鉾岩(仮称)(美津島町根緒)
傘鉾岩(仮称)(美津島町根緒)
地図では右側とあわせて神ノ島(ゴウノシマ)となっています。